甲斐市の土地市場の概要｜山梨県内唯一の人口増加市
山梨県甲斐市で土地購入を検討している方の多くは、「価格相場はいくらか」「どのエリアが住みやすいか」と疑問を持っているのではないでしょうか。
この記事では、甲斐市の土地価格相場、エリア別の特徴、交通アクセス、購入時の注意点を、国土交通省の不動産情報ライブラリや甲斐市公式サイトを元に解説します。
甲斐市の土地市場の実態を理解し、適切なエリア選びができるようになります。
この記事のポイント
- 甲斐市の公示地価は平均3.9万円/㎡、坪単価約13万円（2024年）で山梨県内では甲府市に次ぐ水準
- 竜王駅周辺が最も地価が高く（4.1万円/㎡）、塩崎駅周辺は比較的安価（2.3万円/㎡）
- 実際の取引価格は坪単価9.2万円/坪程度で、山梨県平均より約20%高い
- 県内唯一の人口増加市（約7.6万人）として住宅需要が堅調
- JR竜王駅から甲府駅まで約10分、新宿まで特急で約1時間40分と都心アクセスが良好
甲斐市の立地と歴史（2004年合併誕生）
甲斐市は山梨県の中央部に位置し、2004年に竜王町・敷島町・双葉町が合併して誕生しました。甲府市に隣接し、中央自動車道のインターチェンジがあり交通の利便性が高い地域です。
人口約7.6万人、県内唯一の増加市として住宅需要が堅調
甲斐市は人口約7.6万人で、山梨県内唯一の人口増加市です。2024年に市制施行20周年を迎え、JR竜王駅は安藤忠雄氏設計で再整備され、駅周辺の開発が進行中です。住宅需要が堅調で、土地価格も安定しています。
甲斐市の土地価格相場｜公示地価・実取引価格・推移データ
甲斐市の土地価格相場を、公示地価・実取引価格のデータから確認します。
公示地価平均3.9万円/㎡、坪単価約13万円（2024年）
国土交通省の公示地価によると、甲斐市の2024年公示地価は平均3万9,654円/㎡、坪単価約13.1万円です。山梨県内では甲府市に次ぐ水準で、全国順位は546位です。
| 項目 | 甲斐市 | 山梨県平均 |
|---|---|---|
| 公示地価平均（㎡） | 3.9万円 | - |
| 坪単価（公示地価） | 約13.1万円 | - |
| 実取引坪単価 | 約9.2万円 | 約8.8万円 |
（出典: 国土交通省）
実取引価格は坪単価9.2万円/坪程度
実際の取引価格は坪単価9.2万円/坪程度で、山梨県平均（8.8万円/坪）より約20%高い水準です。公示地価よりも実取引価格の方が低い傾向があります。
地価推移（2024年は-0.09%だが宅地は+1.28%上昇）
2024年の甲斐市の公示地価は前年比-0.09%とほぼ横ばいですが、宅地に限ると+1.28%と上昇傾向にあります。住宅需要の増加が地価上昇を支えています。
実際の取引価格の調べ方（国土交通省データ活用法）
実際の取引価格は、国土交通省の不動産情報ライブラリで確認できます。2024年4月にリニューアルし、地図UI・検索機能が向上しました。過去の実取引データを地図上で確認でき、実勢価格の参考になります。
エリア別の特徴と価格差｜竜王駅・塩崎駅・北部中山間地域
甲斐市内はエリアごとに価格帯が大きく異なります。
竜王駅周辺（最も地価が高い、4.1万円/㎡）
JR中央本線の竜王駅周辺は、甲斐市内で最も地価が高いエリアです。公示地価は4.1万円/㎡程度で、新興住宅街として発展中です。安藤忠雄氏設計の駅舎（2008年リニューアル）があり、駅周辺の開発が進行中で人気が高まっています。
塩崎駅周辺（比較的安価、2.3万円/㎡）
JR中央本線の塩崎駅周辺は、竜王駅の南に位置し、比較的地価が安いエリアです。公示地価は2.3万円/㎡程度で、竜王駅周辺の約半分の価格です。
北部中山間地域（77万円〜の物件もあり）
甲斐市の北部中山間地域（亀沢など）では、77万円〜の土地物件もあります。市街地から離れるため価格は安価ですが、公共交通機関へのアクセスが限られ、車は必須です。
南部市街地との価格差
北部の中山間地域と南部の市街地で地価に大きな差があり、エリア選定は慎重に行う必要があります。価格だけでなく、生活利便性や通勤時間も考慮しましょう。
甲斐市の魅力と住みやすさ｜交通アクセス・商業施設・生活環境
甲斐市の住みやすさを、交通アクセス・商業施設・生活環境から解説します。
交通アクセス（甲府駅まで約10分、新宿まで特急約1時間40分）
JR竜王駅から甲府駅まで約10分、新宿まで特急で約1時間40分と都心アクセスが良好です（甲斐市移住定住ポータルサイト）。
中部横断自動車道・双葉スマートICで交通利便性向上
中部横断自動車道・双葉スマートICの整備により、東京方面へのアクセスが向上し、移住者が増加傾向にあります。車での移動が便利な立地です。
大型商業施施設・医療施設が充実
甲斐市内には大型商業施設や医療施設が充実しており、生活利便性が高い地域です。日常の買い物や医療サービスに困りません。
JR竜王駅は安藤忠雄氏設計
JR竜王駅は安藤忠雄氏設計で、2008年にリニューアルされました。駅舎は現代的なデザインで、市のシンボルとなっています。
土地購入時の注意点｜用途地域・車社会・市場変動
甲斐市で土地を購入する際の注意点を解説します。
用途地域・都市計画による建築制限の確認
都市計画法に基づく用途地域（住居系・商業系・工業系等）により、建築できる建物の種類や規模が制限されます。購入前に甲斐市役所で確認することを推奨します。
車社会のため一人一台の車が必要
甲斐市は車社会のため、一人一台の車が必要です。公共交通機関だけでの生活は難しいエリアが多く、駐車場スペースの確保も重要です。
2024年の実取引価格は前年比-21.4%と変動が大きい
2024年の実取引価格は前年比-21.4%と変動が大きく、市場動向の確認が重要です。最新の相場を確認し、複数の不動産会社に査定を依頼することを推奨します。
購入前に甲斐市役所での確認を推奨
用途地域・都市計画・建築制限は個別の土地により異なるため、購入前に甲斐市役所で確認することが重要です。宅地建物取引士への相談も推奨します。
まとめ｜甲斐市での土地購入の判断基準と次のアクション
甲斐市の土地価格は、公示地価平均3.9万円/㎡、坪単価約13万円（2024年）で、山梨県内では甲府市に次ぐ水準です。竜王駅周辺が最も地価が高く、北部中山間地域は安価ですが、生活利便性は市街地が優れています。
県内唯一の人口増加市として住宅需要が堅調で、中部横断自動車道・双葉スマートICの整備により交通利便性が向上しています。ただし、車社会のため一人一台の車が必要であり、用途地域・都市計画による建築制限の確認も重要です。
具体的な土地購入・売却は、不動産会社に査定を依頼し、甲斐市役所で用途地域を確認した上で、宅地建物取引士に相談することを推奨します。